【引用】予測される展開と実際の顛末との落差こそがオチなのだ。(中略)聞き手や読み手が頭の中にオチとは異なる展開を思い描くようにミスリードしなくてはならない。
【出典】集英社新書『必笑小咄のテクニック』著:米原万里
「オチある日記が書きたい」
読んでくれる人を面白がらせたいし、笑わせたいもんね!
今回はオチとミスリードを取り上げ、オチある日記の組み立て方について考えていきたいと思います。
話のオチって、組み立てでなんとでもなりそうですよ♪
■ オチとは
まず「オチってなんやねん!」
というところ。
オチとは、読み手の予想と書き手の結論の落差である
『必笑小咄のテクニック』は必読です。
あ、自分にも小咄書けるかも…と勇気づけてくれる。
やる気に、できる気にさせてくれる本というのは価値がありますよね。
パワーをくれ、モチベーションがわくから。
そういうブログに、この場所もしたい。おっと、話を戻します♪
『必笑小咄のテクニック』を読むと、オチを作るのが簡単に思えます。
米原さん、ありがとうございます。
■ ミスリードとは
極論、平凡な結末でもオチにできるということです。本当の結末とは違うところ、上へ上へミスリードしてパッと手を離してあげれば、ストーリーはピューっとオチていきます。
オチを作るためにミスリードすればいい。
図で書くとこんな感じ♪
ミスリードとは、実際の顛末とは違う結末を読み手に予想させることである
読み手の予想を、本当の結末と違うところに持ってきてあげるように話を組み立てていけば、オチができるっちゅうことですね。
非日常的なオチがあるなら、日常から話し始めれば、その日常の話がミスリードとなります。
救急車で運ばれた話をするなら、書き出しは本当に毎日の習慣の話から、というように。
・道徳的なオチなら、小悪魔的な心情から描いてミスリードしていく。
・逆に「心の汚い部分」を吐露していくのがオチなら、綺麗な風景、行いなどでミスリード。
・面白い本だというオチなのに、全然面白くなさそうな語り口でミスリードされたら「オッ」となりますよね。
読み手をミスリードし、いい意味で期待を裏切るオチを創作する。
■ 料理しやすいオチ
繰り返しになりますが、極論ミスリードさえできればオチる♪どこに読み手をミスリードしていくかを考えるのは楽しいです。
でも、「今日は晴れだと思って傘を持っていかなかったのに、ゲリラ豪雨にやられた」なんて天気ネタをオチとしてミスリードしていくのは、達人の領域のような気もいたします。
美味しく料理するの、難しそう。腕はなるけど。
オチとして料理しやすいものがある。
【引用】日常で「なるほど!」「知らなかった!」「そうなんだ!」と思えたものはオチになります。
【出典】祥伝社『ひすい先輩、幸せになる伝え方を教えて!-言葉が変われば人生が変わる』P170 著:ひすいこたろう
「なんでやねん!」と心の中でツッコんだことも加えてください。
ちなみに、自分に「なんでやねん」なら、自虐ネタのオチとして料理しやすいです。
「なるほど!」「知らなかった!」「そうなんだ!」「なんでやねん!」
これをオチとして料理していきましょう♪
■ オチを発見し、ミスリード(フリ)で落差づくり
ひすいさんは、ミスリードとは言わず、「フリ」という言葉で説明してくれます。【引用】①まず、「オチ(メインディッシュ)の発見」
どこが一番伝えたいのか、どこが山場なのか、どこが一番驚いたのか、どこがなるほどと思えたのか。
②「前菜(フリ)からメインディッシュ(オチ)という流れに落差を作る」
オチをちゃんと把握(発見)してから、そこに興味を持ってもらえるように、関心を育ててあげる「前菜」を用意し、クライマックスでドカーンと種明かしする構成を組む。すると普通の話でも、ぐっと面白い話に帰られるのです。
お笑いの松本人志さんは、他の芸人さんの話を聞いていて、その話はそこからしたら台無しだと感じることがよくあるそうです。ちゃんと素材を活かしてあげる構成力が必要なのです。
【出典】祥伝社『ひすい先輩、幸せになる伝え方を教えて!-言葉が変われば人生が変わる』P171-172 著:ひすいこたろう
読まれる日記でも、書く順番を替えるだけで、オチが輝くかもしれません。
構成を考えるのが面白くなってきました♪
ちなみに、起承転結で説明すると次の記事になります。
起承←(ミスリード・フリ)
転←(オチ)…
結をつけるって感じかな!
読まれる日記の構成、楽しんで考えてみてください!