日記坊主が坊主である理由を話すと長くなるんですが、目立つんですよね。
光ってると。
なまじ身長が低いので、輝きで目立つようになると、
「お父さん、探しやすくていいね」
「ピカピカしてるもんね」
「どっちかというとテカテカだけどね」
家族にも大人気です。
さて、読まれる日記「エッセイ」において最もこわいことってなんでしょう??
【目次】
- ■ 読まれる日記で一番こわいこと
- ■ せっかく読ませる日記なら目指すべきことは?
- ■ 人を惹きつける書き方「ある、ある、へえーっ、そうなんだ」の目指し方
- ■ 人を惹きつける書き方は、とにかく「転」から考えよう
■ 読まれる日記で一番こわいこと
【引用】エッセイでは、与えられたテーマの中で、題材の方でもって、エッセイの基本要件として最初に挙げた、A「自分の書きたいこと」を、
B「他者が読みたくなるように」書く。のA「自分の書きたいこと」を、なんとかして実現していく。エッセイにおける題材は、そういうものであるのです。
付け加えるならば、テーマは確かに与えられている。でも、テーマをそのまんまなぞる文章では、Bの「他者が読みたくなる」ものにも、なりにくい。仮に最後まで読まれたとしても、読んだ感想といえば、「あ、そう」で終わってしまう。
【出典】中央公論新社『エッセイの書き方~読んでもらえる文章のコツ』2018年8月25日初版発行 P22 著:岸本葉子
読んでくれた人が「あ、そう」で終わる。
めちゃくちゃこわい。何にも与えられなかった。
「読む必要なかったなぁ」
そう評価されてしまう。こわいこわい。まんじゅうこわい。
さてさて、一番こわいことが分かれば、逆をいけばいいということですよね♪日記坊主お得意♪
岸本さんもそう教えてくれてるしね!
読んでもらうことで目指すのは?
■ せっかく読ませる日記なら目指すべきことは?
【引用】「あ、そう」で終わらないエッセイは、「ある、ある」「へえーっ」「そうなんだ」が、エッセイの中にある。エッセイというのは、読者に「ある、ある」「へえーっ」「そうなんだ」と思ってもらえることを目指す文芸だと、私は考えています。【出典】中央公論新社『エッセイの書き方~読んでもらえる文章のコツ』2018年8月25日初版発行 P31 著:岸本葉子
これを目指していく♪
実際、読んでくれる人がそう思ってくれるなんて想像するとワクワクしてきます。
ほんとさっきの逆♪ワックワク!
■ 人を惹きつける書き方「ある、ある、へえーっ、そうなんだ」の目指し方
で、この間「起承転結」の勉強をしたのだけど、ここでもそこに繋がっていくみたい。
この記事の中でも「転」だけあれば、起承転結が作れるって話だった。
起:こういうことしてた
承:そしたらこうなった
転:ところで(ところが)こんなことになっちまって
結:つまりこうだったのよ
やっぱりエッセイストにとっても「起承」よりも「転」、「結」よりも「転」なんだな。
結論ってそんなに大事じゃない。
「なんとなくまとめる一言」くらいに思ってたらいいんだって。
それより何より「転」。ここに自分が一番書きたいことを持ってくる。
そう組み立て書いていくのがコツ。
で、「ある、ある」、「へえーっ」、「そうなんだ」に戻ります。
【引用】この「ある、ある」が、すなわち「起」「承」であり、「へえーっ」が「転」、「そうなんだ」が「結」にあたると、置き換えるのです。(中略)必ずしも完全にあてはめられるわけではありませんが、発想の第一歩として、そのように整理します。くり返しになりますが、ここでの「結」は、テーマが与えられている場合は、テーマと合っていることをそれとなく指し示すもの、テーマが与えられていない場合は、「へえーっ」のエピソードの据わりや納まりをよくする付け足し、です。少々のひねりを置きたいと言ったのは、まさしくこの「へえーっ」の部分、矢印で示すと、「ある、ある」と前に進んで、「へえーっ」と思って、「そうなんだ」と腑に落ちる。この流れが、生まれてきてほしいわけです。
【出典】中央公論新社『エッセイの書き方~読んでもらえる文章のコツ』2018年8月25日初版発行 P31-32 著:岸本葉子
すんごい恥ずかしいですけど、この岸本さんの話を勉強して書いたのがこの日記。
「ある」料理をしている妻に近づいてきて、手伝わせてくれという息子。
「ある」料理ができる男子がモテるという個人的意見で息子を見る私。
「へえーっ」旦那の過去の失敗談を突然語り出す妻。
「そうなんだ」その後流れた空気を描写して終わり。
未熟でもがんばった!ナイス!!
書いてみて、そして読んでみて分かるけど、「へえーっ」の度合いが決め手ですよね。
■ 人を惹きつける書き方は、とにかく「転」から考えよう
とにかく「転」から考える。
何はともあれ「へえーっ」を探す。
「読まれる日記脳」を通常運転させ、日々「へえーっ」を探していく。
結論もテーマも後付け♪「へえーっ」っていう「転」があれば、なんとでもなる。
その後、「ああ、ああ」となるよう「起」「承」を考えます。
【引用】自分が「ええーっ」と思ったことって何だろう。人にいちばんしゃべりたいことって何だろう、書きたいことって何だろうと考え、「転」に来るエピソードが決まる(①)。すると、「起」がなんとなく導き出されてきます(②)。そのエピソードを人に伝えるためには、ここから説明を始めないと何が何だかわからないな、というところです。
【出典】中央公論新社『エッセイの書き方~読んでもらえる文章のコツ』2018年8月25日初版発行 P38 著:岸本葉子
で、最後「結」を最後に付けて、全体を微調整していけばいい。
こうやって構成していくんですね♪
とにかく「転」です。
「転」だけ準備していきましょう♪