【引用】パブロフの犬のエピソードをご存知でしょうか。パブロフ博士が、犬にエサをやるたびベルを鳴らしていたところ、そのうちベルが鳴るだけで犬はヨダレを出すようになり、やがて博士が亡くなってからも犬はベルを鳴らしてくれる主人の帰りを待ち続けた、という話です。最後の一節はウソですが、この本にはこういうウソが当たり前のように出てくるので気をつけましょう。
【出典】ブックマン社『さよなら、気まずさたち』P3 著:フロンツ
■ ウケるフレーズ「嘘エピソード」について
みんなが知っているエピソードに少し手が加えられていて、
「あれ?そうだったっけな?」
と思うやいなや「ウソですけど」と裏切られます。
フロンツさんが手を加えた部分が有りそうで無いちょっとエエ話なのが、また面白さを誘っているように思います。
■ 今回のウケるフレーズの使い方
(有名なエピソード)+(自分の創作)+「最後はウソなんですが…」
自分の創作部分が、このウケるフレーズの肝ですね。
「ウソですが」
で裏切るためには、少なくとも読み手がフレーズを目で追っている間は信じられるようなものでないと「ウソですが」が裏切りになりません。
有りそうで無いエピソードでミスリードしていってください。
ミスリードが難しいなら、エピソードの部分の知名度を下げていけば大丈夫です。
思考も信用も信頼も裏切れます。
◆ ウケるフレーズ例文
- ●あのワシントンだって相当な演出家で、自分が正直ものと知らしめるために欲しくもない桜を折って、わざわざ自主したのだ。ウソだが、並大抵の人間なら人望はそのくらいのことをしなければ…
- ●右手が左についていないということを「フレミング左手の法則」という。ウソ。
- ●「嬉しい」という字だって、女を喜ばすと書いてあるのだ。この漢字を発明した人が何を考えていたのか、あなたなら簡単に想像できるだろう。が、そこまで卑猥ではありません。
使ってみてください!